「札幌では、会いたいと思える人がなかなか見つからない」
「道内に広げても難しい。それなら道外で探した方がいいのでは?」
婚活をしていると、そんなふうに考えることがあるかもしれません。
IBJ結婚みらい研究所が公開した成婚白書の記事に、興味深い結果がありました。
2025年に成婚した国内在住の9,258組のうち、42.5%が異なる都道府県のお相手と成婚していたというのです。
ただし、この数字をそのまま「北海道から道外への婚活」に当てはめることはできません。
今回は、このデータを入り口に、北海道の遠距離婚活で考えておきたいことと、出会いが見つからないときの進め方をお伝えします。
「県外との成婚が4割」でも、北海道では事情が違う
今回の調査では、異なる都道府県のお相手と成婚したカップルのうち、84.7%は同じ地方内の組み合わせでした。
例えば、東京と神奈川、大阪と兵庫など。都府県が違っても、日常的に行き来できる場合があります。
一方、北海道と関東のように、異なる地方に住むお相手との成婚は全体の6.5%。北海道に住む成婚者の87.1%は、お相手も北海道在住という結果でした。
また、成婚したカップルの交際日数の中央値は、同じ都道府県では124日、異なる地方では120日。成婚に至った方々については、遠距離でも交際期間が長いとは限らないことがわかります。
ただし、これは成婚した方のデータです。遠距離交際を始めた方のうち、何%が成婚したかを示すものではありません。
※本調査の「遠距離」は、異なる地方ブロックに住む組み合わせを指します。
北海道の遠距離婚活が、簡単ではない理由
ここからは、札幌の結婚相談所として婚活をサポートしてきた経験をもとに考えてみます。
北海道から道外への婚活では、会うための移動時間や交通費、日程調整が課題になります。同じ道内でも、住む地域によっては気軽に会える距離ではありません。
交際が始まったばかりの、まだ気持ちが育っていない時期にも、会うために時間と費用をかける必要があります。
さらに、結婚を考えるなら、どちらがどこで暮らすのか、仕事をどうするのかという話も関わってきます。
そして、申し込みを受けたお相手には、もう一つ気になることがあります。
「なぜ、わざわざ遠くに住む自分に申し込んでくれたのだろう?」
道外で婚活するなら、この疑問に答えられることが大切です。
「住む場所にはこだわりません」だけでは、伝わらないことがある
「結婚後の住む場所にはこだわりません」
「よい方がいれば、道外への転居も可能です」
前向きな言葉ですが、お相手からすると、それだけでは具体的に想像しにくい場合があります。
今の仕事はどうするのか。慣れた土地を離れても大丈夫なのか。本当に自分の住む地域へ来ることを考えられるのか。
例えば「その地域に親族がいる」という事情は、ご本人にとって安心材料にはなるでしょう。ただ、私の経験上、それだけでお相手が結婚後の暮らしを具体的に考えやすくなるとは限りません。
必要なのは、なぜ自分は住む場所にこだわらないのか、その理由を自分の言葉で伝えることです。
これまでの暮らしの経験から伝える
例えば、親御さんが転勤のあるお仕事で、子どものころから各地で暮らしてきた方なら、次のように伝えられます。
「親の転勤で、子どものころからさまざまな地域で暮らしてきました。新しい土地で生活することに抵抗が少なく、結婚後も、お互いにとって暮らしやすい場所を一緒に考えたいと思っています。」
単に「どこでも大丈夫」と書くより、環境が変わることへの考え方が伝わります。
仕事を続けられる見通しを伝える
資格や経験を生かして別の地域でも働ける方なら、そのことも具体的な材料になります。
「現在の仕事は、資格や経験を生かして別の地域でも続けられるため、結婚に伴う転居も選択肢として考えています。」
ただし、「どこでも働ける」と「希望する条件で、すぐに働ける」は同じではありません。
転職先の選択肢や働き方、収入の見通しなども、ご自身で確認しておくと、より現実的な話ができます。
新しい土地で暮らしたい気持ちを伝える
住む場所を変えることが、ご自身の希望とも重なっている場合は、その気持ちも伝えてみてください。
「今の仕事にもやりがいを感じていますが、別の地域や職場で経験を積み、仕事の幅を広げたい気持ちがあります。結婚を機に、新しい土地で生活することにも前向きです。」
大切なのは、お相手に選ばれるために理由を作ることではありません。
新しい土地で暮らすことが、自分の人生にとっても前向きな選択なのか。 その本音を整理して伝えることです。
では、札幌で会いたい人が見つからないときは、どうしたらいい?
道外に広げれば、必ず解決するわけではありません。一方で、難しさがあるからといって、選択肢を閉じる必要もありません。
まずは、どこで出会いが止まっているのかを整理してみましょう。
1.希望に合う人が少ないなら、条件の理由を考える
年齢、年収、学歴、見た目、住む場所。一つひとつは珍しくない希望でも、すべてを満たす人となると候補は限られます。
そこで考えたいのは、それぞれの条件で何を確かめたいのか、ということです。
例えば、年収を重視する理由が生活の安心なら、お金の使い方や共働きへの考え方も関わります。学歴を重視する理由が話の合うことなら、実際に話して初めてわかる相性もあります。
結婚生活で大切にしたいことと、会う前の情報だけで判断していることを分けてみる。それによって、これまで検索から外していた方が候補になることがあります。
2.候補はいるのに会いたくならないなら、会う基準を見直す
プロフィールの段階で「好きになれそう」「結婚したいと思えそう」というところまで判断しようとすると、会える人は少なくなります。
抵抗を感じる方に無理に会う必要はありません。
ただ、「この趣味について聞いてみたい」「この考え方は自分と近いかもしれない」など、一つでも関心を持てるところがあれば、お話ししてみる方法もあります。
お見合いは、結婚を決める場ではありません。写真や文章ではわからない相性を確かめる機会です。
3.申し込みが成立しにくいなら、自分の伝え方を整える
自分が会いたいと思うだけでなく、お相手にも「会ってみたい」と思っていただく必要があります。
写真や自己PRから、人柄や日々の暮らしが伝わっているか。どのような結婚生活を望んでいるかが見えるか。
特に遠距離では、転居に対する考えや、その理由も大切な情報です。
地域を広げることと一緒に、お相手がご縁を具体的に考えられるプロフィールになっているかも見直しましょう。
4.道外に広げるなら、自分も動ける準備をする
「お相手が北海道まで来てくれるなら」という条件だけでは、出会いは限られます。
自分も会いに行けるのか。休みを調整できるのか。交通費を継続して負担できるのか。
まずは、ご自身ができることを整理してください。
交際が始まったら、次に会う予定を相談し、会えない間はLINEや電話、ビデオ通話で関係を育てることも必要です。
移動や費用、連絡の負担が一方だけに偏らないよう、二人で相談できるかも大切なポイントになります。
二拠点生活という選択肢も。ただし、望む結婚生活と合うかが大切
お互いに仕事や生活の基盤があり、すぐには転居できない場合、二拠点生活を選択肢として話し合うこともできます。
当面はそれぞれの地域で暮らし、行き来しながら、その後の生活を考える形です。
ただし、二人が納得できることに加え、住居費や交通費、会える頻度、いつまで続けるのかなど、具体的な話し合いが必要です。
特に、お子さんを望む場合は慎重に考える必要があります。
妊娠・出産期の支えや、育児中の日々の協力を考えると、離れて暮らし続けることには難しさがあります。「会えるときに会えばよい」だけでは進められません。
お子さんを望むのであれば、いつから一緒に暮らすのか、仕事をどう調整するのか、どのような支援を得られるのかまで、早い段階で相談しておきたいところです。
二拠点生活を含め、自分たちが望む家庭を実現できる暮らし方かどうかを考えることが大切です。
地域を広げる前に、自分の結婚の形を具体的にしてみる
「札幌には会いたい人がいない」と感じたとき、次にすることは、必ずしも検索する地域を広げることだけではありません。
まずは、次のことを整理してみてください。
- 結婚生活で本当に大切にしたいことは何か
- 会ってから確かめてもよい条件はないか
- 道外で暮らすことを、自分はなぜ前向きに考えられるのか
- 仕事や移動、費用について、実際にどこまで対応できるか
- 子どもの希望も含め、どんな暮らし方を望んでいるか
そのうえで、プロフィールや申し込むお相手、活動する地域を見直します。
少し試してみて、お見合いにつながったか、会ってどう感じたかを振り返り、次の動き方を調整する。そうすることで、「会いたい人がいない」という悩みを、具体的に取り組める課題に変えていけます。

札幌の結婚相談所worthwhile-ワースワイル-では、地域を広げることだけを勧めるのではなく、お仕事や暮らしの希望も伺いながら、ご自身に合う婚活の進め方を一緒に考えています。
「自分の場合は、何を見直したらよいのだろう」
そんなときは、一人で同じ検索を繰り返す前に、ご相談ください。
出典・参考資料
IBJ結婚みらい研究所
「結婚相手は同じエリアの人がいい?実は4割が『県外の相手』と結婚していた!今どきの“遠距離婚活”の実態。」
2026年10月16日公開
※成婚に関する数値は上記資料を参照しています。北海道の婚活における課題と進め方については、当所の経験に基づく考察です。

