こんにちは。札幌の結婚相談所 worthwhile(ワースワイル)です。

「結婚はしたい。でも、今の生活はあまり変えたくない」

自分の収入で暮らしていける。休日は好きなことを楽しめる。自分のペースで過ごす毎日に、大きな不満はない。

そんな状況では、結婚によって生活が変わることへの不安に比べて、得られる良さは想像しにくいかもしれません。

自由な時間が減ることや、生活水準が変わることは具体的に想像できても、「誰かと暮らすことで増えるもの」は、経験する前には見えにくいものです。

結婚のメリットは、経済的な安定や生活の便利さだけなのでしょうか。

今回は、脳科学や心理学の研究を手がかりに、収入や条件だけでは見えにくい「誰かと人生を共にする価値」を考えてみます。

「一人でやっていける」と「誰かを頼れる」は、違う

結婚のメリットというと、経済的な安定や家事の分担を思い浮かべる方もいるでしょう。

でも、自分で生活できる方にとっては、それだけでは結婚したい理由にならないかもしれません。

では、安心できる相手の存在には、どんな意味があるのでしょうか。

2006年に発表された研究では、既婚女性16人を対象に、電気ショックを受ける可能性がある状況での脳の反応を調べました。

一人でいる場合、知らない男性と手をつないでいる場合、夫と手をつないでいる場合を比較したところ、夫と手をつないでいると、脅威に関連する脳活動が広く弱まることが報告されました。また、夫婦関係の質が高いほど、一部の脳領域ではその効果が大きく見られました。

小規模な実験であり、結婚生活全体を説明するものではありません。それでも、身近な相手との関係が、不安に直面したときの脳の反応に関わるという点は興味深いものです。

日常に置き換えて考えるなら、仕事で落ち込んだ日や、先のことが心配になった夜。

問題をすぐに解決してもらわなくても、話を聞いてくれる人がいる。「一緒に考えよう」と言ってくれる人がいる。

自分で何でもできることと、何でも一人で抱えなくてよいことは、別の価値です。

結婚の良さを考えるとき、経済的な支えだけでなく、こうした心の支えにも目を向けてみてはいかがでしょうか。

生活水準が同じでも、毎日の楽しみ方は変わるかもしれない

「結婚しても、今より良い暮らしになるとは限らない」

確かに、結婚によって住まいが広くなったり、自由に使えるお金が増えたりするとは限りません。

ただ、同じものを楽しんでいても、誰かと共有することで、体験の感じ方が変わる可能性があります。

2014年に発表された心理学研究では、別の人と同時にチョコレートを味わった参加者は、一人で味わった場合より、おいしさなどを強く感じました。会話をしなくても、同じ体験を共有することによる違いが見られたのです。

ただし、不快な体験も強まったため、「二人なら何でも楽しくなる」という研究ではありません。

それでも、日々の小さな楽しみを考えるヒントになります。

いつものご飯を食べながら「おいしいね」と言い合う。
YouTubeの同じ場面で笑う。
散歩の途中で見つけたものを、隣の人に見せる。

趣味がすべて同じでなくても、こうした時間はつくれます。お互いの趣味をそれぞれ楽しむことと、日常のひとときを共有することは、両立できるものです。

暮らしに使う金額が増えなくても、暮らしの中で楽しめることが増える。

結婚の良さには、そんな側面もあるのではないでしょうか。

ハーバードの長期研究が伝える、幸福と人間関係のつながり

1938年に始まったハーバード大学の成人発達研究は、人々の人生を長期にわたって追跡し、健康や幸福について調べてきました。

研究責任者のロバート・ウォールディンガー氏は、研究から得られた明確なメッセージとして、次の言葉を伝えています。

「良い人間関係は、私たちをより幸せに、より健康にしてくれる」

※原文の日本語訳

ここでいう人間関係には、夫婦だけでなく、友人や家族、地域とのつながりも含まれます。結婚しているという事実だけで、幸福が約束されるわけではありません。

注目したいのは、安心してつながれる関係そのものに価値があるということです。

結婚は、日々の出来事を共有し、お互いを知り、そうした関係を育てていく一つの選択肢です。

最初から完成された安心感が手に入るわけではありません。話を聞き合い、違いを知り、必要なときには相談しながら、少しずつ信頼を積み重ねていく。

その先に得られるものは、年収や住まいの条件だけでは測れないと思うのです。

婚活で、条件と一緒に見ておきたいこと

婚活で年収や生活条件を確認することは、もちろん大切です。結婚後の暮らしを現実的に考えるためにも、必要なことです。

ただ、「今より生活水準が上がるか」「自分の自由がどれくらい守られるか」だけで判断すると、出会った相手の別の良さが見えにくくなることもあります。

話したあと、少し気持ちが軽くなる。
無理に取り繕わず、自分の考えを伝えられる。
違う意見が出ても、落ち着いて話ができる。
何気ない出来事を、この人に話したくなる。

そんな感覚にも、目を向けてみてください。

すべてに当てはまる相手を探す、ということではありません。プロフィールの数字だけではわからない良さを、実際に会う中で知っていくということです。

一度のお見合いやデートでは、まだわからないこともあります。最初から強いときめきがなくても、会話や時間を重ねるうちに、親しみや安心感が育つ可能性もあります。

結婚すれば、予定を合わせたり、相談して決めたりする場面は増えるでしょう。今とまったく同じ生活を続けられるとは限りません。

でも、変わることのすべてが、失うこととは限りません。

自分のペースだけでは得られなかった楽しみや、一人で頑張り続けなくてもよい安心感が、暮らしに加わることもあります。

結婚のメリットがまだ想像できないなら、すぐに答えを出す必要はありません。

「この人となら、今とは少し違う毎日もいいかもしれない」

そんな気持ちが生まれる可能性を、出会う前から閉じてしまわないこと。

それも、婚活で大切にしたい視点です。

札幌で婚活を考えている方へ

結婚の良さは、研究や言葉を読むだけでは、実感しにくい部分もあると思います。

実際に婚活をし、お相手と出会った方が何を感じ、何を大切にして結婚を決めたのか。ワースワイルの成婚アンケートも、ぜひ読んでみてください。

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参考文献・出典

・Coan, J. A., Schaefer, H. S., & Davidson, R. J.(2006)
Lending a Hand: Social Regulation of the Neural Response to Threat

・Boothby, E. J., Clark, M. S., & Bargh, J. A.(2014)
Shared Experiences Are Amplified

・Harvard Gazette(2025年5月20日)
Things money can’t buy — like happiness and better health